« ニチジョDeもちつき | トップページ | 最近書いた論文 »

福島県二本松市旧東和町にゆく

 福島を「フクシマ」と呼ぶ人は、ある種の想像力を欠いた人たちではないだろうか。脱原発の態度表明をするのはごく自然だと思うが、福島で知恵を絞って行動を起こしている人たちを無視して、福島を十字架にかけ、一色に染める考え方はどうしても受け入れられない。

 特に福島の農業について、あまりにもわれわれは知らない。なので卒業生菅野瑞穂が再び「ツアー」と銘打ってわれわれを呼んでくれたので、急遽二本松市での農業勉強会に参加することにした。

 ベラルーシ製の放射能測定器Gamma activity monitor AT1320Aなどを見せてもらいながら「ゆうきの里東和 ふるさとづくり協議会」の、放射能に対する驚くほど誠実な対応に驚く。放射線が全く検出されなかった(ND)ということにも安心せず、測定を継続し、メッシュを細かくしてゆく。「道の里」がさながら大学の実験室である。これを行政でなく自分たちの手でやっているのだ。

 そしてなにより、元東和町(とうわまち)の農家の強いコミュニティについて知ったことが一番の成果だった。このコミュニティを崩壊させてはいけないと思う。震災と原発事故の恐ろしいところは、放射線だけでなく、コミュニティを壊してゆくことである。

 東和の人たちも、心が折れそうになることがあるという。それは原発のせいだけでなく、福島以外の人々の、福島に対する態度に由来するのだ。震災で活躍したtwitterが今回はデマの温床となっている。おそれるならきちんとおそれよ。

|

« ニチジョDeもちつき | トップページ | 最近書いた論文 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ニチジョDeもちつき | トップページ | 最近書いた論文 »